ウォルマートが近々、仮想通貨による支払いをサポートすると主張する声明が発表されてから数時間後、同社は想定されるニュースの信憑性を否定しました。9月13日の午前9時30分頃にGlobe Newswire Platformで公開されたこの記事には、ウォルマートがデジタルストアを通じてライトコインを受け入れると書かれていました。
この発表を知った正規の報道機関は、すぐにこのニュースを記事にし始めました。まもなく、米国中の人々がウォルマートでの買い物に仮想通貨を使うことを話題にし始めました。これにより、ライトコインの価格は瞬時に上昇しました。
Litecoin Foundationの公式Twitterアカウントは、このニュースを再投稿し、プレスリリースが当面は正当なものであることを確認しました。しかし、Globe Newswire社はその後、リリース後の午前11時18分頃に、この記事を「無視するようにという通知」を掲載しました。
ウォルマート社の広報担当者Randy Hargrove氏は、プレスリリースが虚偽であることを確認しました。同氏によると、ウォルマート社の担当者は現在、プレスリリースがどのように公開されたかを調べるためにGlobe Newswire社と協力しているとのことです。
デマが発覚して以来、ニュース記事はすべて削除され、Globe Newswireプラットフォーム上のオリジナルのプレスリリースも削除されました。
さらに、Globe Newswire社は声明を発表し、「不正なユーザーアカウントが不正なプレスリリースの発行に使用された」と述べています。また、このようなことが二度と起こらないように対策を講じているとのことです。
一方、ライトコイン財団の代表者は、チームメンバーの一人が「熱心すぎて」事前に確認せずにツイッターでシェアしてしまったと述べています。
発表の盛り上がりの中、ライトコインの価格は30%以上も上昇しました。数分のうちに174.06米ドルから231.11米ドルへと急騰しました。しかし、撤回が行われた後、すぐに価格は急落しました。
本稿執筆時点では、LTCの価格は169.25米ドル、取引量は22億3,859万2,333.03ドルと大幅に下落しています。
ニューヨーク・タイムズ紙の記事では、このデマを「ポンプ・アンド・ダンプ」スキームと表現しています。ライターのMatthew Goldstein氏、Ephrat Livni氏、Michael Corkery氏は、このデマを起こした人物がライトコインの投資で利益を得るために行ったのではないかと考えています。
現在のところ、誰がこのデマを起こしたのか、またグローブ・ニュースワイヤーのプラットフォームがどのように犯人を探すのかについて、詳しい情報はありません。
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